続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
翌日、私が愛美と将人たちのお昼ご飯を作ってると、鼻唄交りにルンルンと、母親がキッチンと現れた。
私と愛美は、チラッと母親を見て、手元の胡瓜やハムに目線を戻す。
今日は冷やし中華にする予定。
愛「訊いてよ!!」
母親が私たちの肩に手を乗せる。
愛美「何よ、ママ」
愛美は包丁をまな板に置き、浮かない表情で母親を見た。
昨日から機嫌が戻ってないらしい…。
愛「ジャジャーン!!」
母親はハーフタイプの白いデニムの後ろポケットから、何かチケットらしきモノを4枚、ビラビラとさせながら見せた。