続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
気にしないようにしてると、どこからか「愛美!愛美ー!」と聞こえる。

私と将人と先輩は、顔をキョロキョロさせ、声の発信源を探す。



?「俺の可愛い愛美ー?」



愛美がキッチンから出て来ると、帽子にサングラス、ヒゲがボウボウの男が庭からリビングに入って来た。



将「もしや…」



将人が何か呟く中、雅先輩が愛美の腕を引っ張った。

…そうだよね。

私と同じように、ストーカーだとして、何かされてからでは遅い。



?「マーイ、シスター!」



男は投げキッスをしながら、愛美に言う。

…あれ、この声…。
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