続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
私は驚いて顔を上げた。



?「女の子にぶつかっといて、謝りがないとか失礼なんじゃね?」



大学生だろうか…。

七分丈の白いTシャツに、黒のスキニーパンツ。

どことなく父親の雰囲気が似た彼に、私の胸がキュンと高まるのを感じた。

少し焼けた肌に、二重の目…―
下唇がふっくらとした、形のよい唇に、私は見とれてしまった…――。



愛夏「すいませーん!」



お姉ちゃんは2人を気絶させたのか、小走りで近付いて来て、男の人に謝る。



愛夏「あー!雅先輩!」



雅「木下じゃん!!」



でもどうやら…2人は知り合いらしい。
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