続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
理「釣りはいらない!!」



りっくんが店員さんに一万円を押し付け、将人と店を飛び出して行く。

私も蕾兄と一緒に、3人を追い掛ける。



理「愛夏は兄貴と上の階を見ながら旧館に迎え!将人には下の階から行かせたから!!」



愛夏「―――わかった!」



私はりっくんに頷き、蕾兄とエスカレーターを走って登り、上の階へと行った。

手分けしてトイレや非常口を確認して行く。

しかし、愛美の姿はどこにも見えない。



愛夏「愛美…どこなのッ!」



私は母親に連絡を入れた。

あれだけ援護を拒否したのに、今更だけど、私には、どうにも出来なくなって居た。
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