続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
私は将人を見上げた。



将「姉ちゃんがそんな泣きそうな顔してると、愛美をもっと悲しませるかも知れない。
落ち着きなさい」



将人が言ってる事はごもっとも。

私は将人の手を掴み、深呼吸。

心が落ち着いて来た時、雅先輩も合流した。



雅「1階には居ませんでした…」



雅先輩は近くのベンチに座り、息を切らしたまま、「どこだ…」と呟く。



蕾「残りはこの階だな」



蕾兄は、ジャケットの下に隠していたらしい警棒を取り出した。

「大人数だと大変だからな」と、気合いを入れてる。

そもそも、大人数とは定かではないだろう。

少人数でも…愛美に勝てる見込みは、ない。
< 142 / 234 >

この作品をシェア

pagetop