続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
私は正面を目を凝らして見る。

数十m左右にあるトイレ…。

右側のトイレに行く通路から、女の人の背中が見えた気がした。

私は雅先輩を見て、トイレの方向を指差した。


チラッと、また見えた背中に、雅先輩は、「直海…」と呟いた。

私は一番に走り出し、女の人の肩を掴んだ。



愛夏「…愛美、居ますよね」



私の低い声に、直海先輩は固まった。



愛夏「ざけんな、コラァッ!」



私は何も言わない直海先輩を蹴飛ばして、気絶させた。



?「……代われよ(笑)」



中から男の声…。

私は蕾兄から、Tシャツの上に羽織ってるジャケットを借りた。
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