続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
俺は「申し訳ありませんでした」と、また頭を下げた。



将「俺が巻き込んだんです…」



雅母「それは違うわよ?
雅は自分の奥さんと事を守ろうとした。当たり前の事じゃない!
今回は、誰が悪いかではないの。強いて言えば…運が悪かったのよ!」



―――誰1人して、俺を責める事がなかった。

「謝るの禁止な」と、理輝に言われ、俺は口を固く閉じながら頷いた。

心にモヤモヤと感情を残してるものの、みんなの優しさにかなり救われた。



蕾「雅なら大丈夫だろ」



そう信じるしかない俺ちは、時計と手術室の扉を交互に見つめた。
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