続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
りっくんはお弁当を私から受け取ると、病室を出て行った。

多分、食堂で食べるんだろう。

私はパイプ椅子に座り、雅の手を両手で握り、お腹に当てた。



愛美「今日で7ヶ月だよー」



性別はもうわかって居た。

けど、私はまだ、雅に語り掛けてない。

雅の目を見て言いたいから。

春の暖かい風が、病室に運ばれて来る。



愛美「雅…、赤ちゃんが男の子だったら、“幸雅ーコウガー”が良いな…」



赤ちゃん、本当は女の子らしいけどね…。

けど、男の子より、見分けるのが難しいと聞いた。

だから、男の子かも知れない。
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