続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
元気に、五体満足で生まれて来てくれたら、名前なんて、二の次なんだろうけど…。



愛美「後、3ヶ月だよ?
ちゃんと起きてよ。パパ…」



私は雅の手をお腹から離し、伸びた爪を爪切りでパチンパチンと切る。

プリンになってる髪の毛を櫛でとかし、髭も剃った。

半年も眠り続けて、私の事は心配じゃないの?

子供が居るって、忘れちゃった?



愛美「馬鹿野郎…」



私は雅の頬を突っつき、布団を綺麗に被せた。



愛美「あ、そうだ」



鞄から母子手帳を出し、新しいエコー写真を出して、枕元に置いた。
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