続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
―愛美 SIDE―
急に来た陣痛。
動き過ぎたのが、原因の一つらしいけど、雅が起きないのに、産みたくないと思ってしまった。
理「殴ってでも起こすから頑張れッ!!」
汗を流しながら、私の背中を擦ってくれるりっくんに励まされ、“産んでみせる!”と決心。
愛美「うあ゛ーん!;;雅、起きろや糞野郎――!!」
その決心を胸に叫んだ刹那、ドアがまた開いた。
理「だから勝手に…」
またお姉ちゃんだと、私もりっくんも思ったけど、どうやら違うらしい。
りっくんは私の背中から手を離し、私の頭を撫でて、産婦人科医の隣に立った。