続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
―Endless Love―
→愛美 SIDE
輝生「もー、輝紘が邪魔!
大パパどうにかして!」
―――あれから5年が経った。
輝生は5才になり、憎まれ口を叩けるようになった。
“大パパ”とは、私の父親の事。
“夏輝君”と呼ばせようともしてたけど、母親が「えーかちゃんて呼ばれるから止めよ」と言って、“大パパ”と“大ママ”になった。
じいちゃんたちやおばあちゃまは、“大ジジ”と“大ババ”。
はっきり言って、どれも同じに聞こえる。
夏「弟は大切にしなさい」
父親が輝生を膝に座らせながら注意した。
輝生「ママに似てるから嫌だ!
キイがママに似たかったのに!」
輝生が自覚してる通り、輝生は雅似で、輝紘は私に似てる。