続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
さっきはなんだのか考えてると、着いてしまった。

雅の手を借りながら降りると、雅はその手を離さない。

…何で?;;

私は雅を見上げる。



雅「今日、昨日より可愛い」



愛美「――へっ!?」



私は雅を見上げたまま固まる。

“可愛い”って…私が?

みるみる熱を帯びる頬を隠しきれない。

俯く事を忘れ、私は目をキョロキョロさせてると、雅は「もう行こう?」と言って、私の頭を撫でる。

私は手で口元を隠しながら、雅について行く。

繋がれた手の熱は、店内の冷風に冷やされてく。

食事まで時間があると、雅が入りたいと言ったお店に入る。
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