続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
あまりお腹の空いてない私は、店先のメニューで軽食を選ぶ。

…ミニうどん?ミニどんぶり?

メニューにかじり付きそうな勢いの私に、雅が笑って居ると、後ろから「雅ー?」と、綺麗な女性が近付いて来た。

私の艶のない茶髪に対し、女性は艶やかな黒髪だ。



雅「直海ーナオミー!」



雅は笑顔で近付いて行く。

直海さんは雅の腕に、自然と触れた。

私はそれを、無表情で見て居た。



直「雅ー、また夜景を見たいな」



雅「いつでも連れてくし」



…“いつでも連れてく”?

夜景に見に行くような人が居るのに、私と会ってるの?
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