続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
愛美は涙の痕を頬に残し、ベッドでぐっすり寝ている。

同じ女として考えると、胸が締め付けられる。

私が愛美の頬に触れようとすると、静かにドアが開いた。

私は手を引っ込め、ドアから手招きをする母親に近付いた。



愛夏「どうかした?」



ドアを締め、廊下で小声で話す。



愛「柏倉君て子が来てるの。
愛美がさっき一緒に居た子よね?
ママは文句を言ってやりたい。パパも殴りたいかも知れない。でも、それを愛美は望んでないかも知れない。
だから、代わりに話して来てくれる?玄関の外で待っててくれてるから」



私は母親の優しさがわかり、「わかった」と返し、玄関へと向かった。
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