続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
愛夏「私たちと違って、あの子は、喧嘩もしない、人も傷付けない純真無垢な子です。
甘やかしてると思われても構いません。けど、もしも愛美に何も想いがないなら、もう会わないでやって下さい。しばらくはどちらにせよ、男の人とは会わないと思いますけどね」



私はそれだけ言って、先輩の返事も聞く事なく、家に入った。

母親が柔らかい表情で迎えてくれて、私はこれで良かったんだと思った。

2人で腕を組んでリビングに入ると、父親と将人が何かを見ていた。

私は将人、母親は父親の隣に座り、資料を覗き込む。

“―柏倉 雅について―”

それは、雅先輩の情報が書かれたモノだった。
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