続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
私は特にペアのモノが欲しいと考えた事はないけど、2人がマグカップをくっ付けて嬉しそうな表情を見てると、欲しいような…。

私は無意識にジーッと、将人を見て居ると、「欲しいのか?」と、訊かれた。

私が曖昧に頷くと、「見に行ってみるか」と言われた。

それだけで私のテンションがかなり上がる。

親に全く負けてない。

…って、私は勝負してんの?;;

私は自分を嘲笑いながら、ココアを飲み干した。

将人は私の頭を撫でて、マグカップをキッチンに下げに行った。

その後ろを愛美が追い掛けた。

嫌でも見てしまう釣り合う2人の姿に、私は俯いた。
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