続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
将人はいつだって助けてくれる。

けど、それはいつまでも子供としか見られてない気がした。



?「愛夏?何を固まってんのだよ?」



エレベーターから降りて来た母親の同級生の勝ーマサルー君と、勝君の娘の24歳の新菜ーニイナー姉。

私は「何でもない」と返し、2人に続いてリビングに入った。



新「将人おはよう」



将「おはようございます」



新菜姉は笑顔で将人と会話をしながら、かき上げた髪を、髪留めでアップにする。

私がジーッと見つめると、新菜姉は私に振り返る。



新「大丈夫よ。だからそんな顔しないの」



…そんな顔って、どんな顔だろうか。

気持ちがバレてるって、実に悔しい。
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