続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
―愛夏 SIDE―
陽が暮れた海辺で、私と将人は並んで座ってる。
愛美は自販機にコーヒーを買いに行った。
将「愛夏は妹思いだな」
愛夏「今更だね(笑)」
私は将人の肩に頭を乗せて、目を閉じた。
愛美の涙の理由と、“さようなら”の意味を考える。
あの子は今、何を考えてるんだろうか…。
将「なぁ、愛夏?」
愛夏「ん?」
私は将人に呼ばれて目を開けた。
将人は後ろを指差した。
そちらを向けば、愛美が、缶コーヒーを三つ持ちながら、手を繋いで歩くカップルを見て居た。
将「柏倉雅が、好きなんじゃないか?」
…愛美が、雅先輩を…?