続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
―愛美 SIDE―
朝、起きるとりっくんが隣で何も羽織らず寝て居た。
私はりっくんに布団を被せた。
…はぁ…。
情けない姿を見せてしまった。
言うつもりのなかった気持ちまでもを…。
“会いたい”なんて、“好き”と言ってるも同然だよね。
嫌いな人と、会いたいと思う人なんて居ないだろうし。
愛美「…寝よう…」
私は考えるのに疲れ、目を閉じた。
瞼に浮かぶ雅をシカトし、昔の思い出を振り返りながら、眠りに落ちる。
けど、雅は夢の中にまで出て来た―――…。