続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
愛美「私、1人で生きてくつもりになってた。でも、家族とは居たい…。見放さないでね?」



私は将人を見た。

将人は地面を見ながら頷き、足を組んで煙草を吸い始めた。

将人の吐き出した紫煙が真っ直ぐに登ってくのを見て、“明日も晴れだ…”と、私が思ってると、「愛美」と呼ばれた。

私は母親かお姉ちゃんだと思い、パッと声がした方を見る。



愛美「何で…?」



そこにはお姉ちゃんと雅が居て、私は立ち上がった。

膝が震える私の手を、将人が掴んで来た。



将「人に頼るのは悪い事じゃない。むしろ、俺は良い事だと思う」



それだけ言うと、将人は煙草を銜えながら、お姉ちゃんと家の中へ入って行った。
< 72 / 234 >

この作品をシェア

pagetop