続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
…頼る…?

私は何か間違えてるのだろうか。

将人に何か言われ、暗い表情で頷いた雅が近付いて来る。

私はベンチに座り直し、足元を見てると、雅が「来てごめん」と言う。

私が首を振ると、雅は私の頭に手を乗せた。



雅「俺を見るの怖い…?」



雅の寂しそうな声に、私はゆっくりと顔を上げた。



雅「本当に昨日はごめん…。
自分の事を棚に上げるようだけど、愛美を傷付けたヤツらボコりたい…」



愛美「雅…怖かった…っ……」



私は雅に抱き着いて、顔を胸に埋めた。

初めての温もりなのに、安心する温もり。
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