続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
理「こいつ片付けるから頼む」



雅「はい」



私はりっくんから雅の腕の中に移される。

りっくんと将人が男の人をどうするか相談して居ると、お姉ちゃんが薔薇の香りがする温かい、お湯で濡らしたタオルを持って来た。

私の手を拭き、項(うなじ)をマッサージしてくれた。



愛夏「気持ち良かった?」



愛美「リラックス出来た!」



私は雅の胸に頬をくっ付けたまま笑い、「ありがとう」と、お姉ちゃんに伝えた。

りっくんが蹴飛ばさなかったら、腕を広げてたから、抱き締められたかも知れない…―。

そう考えたら、背筋が凍りそう。
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