続・極道夫婦―姉と妹の恋―【完】
―愛夏 SIDE―
―――1週間後、将人が黒い封筒を片手に、お昼ご飯を食べに帰って来た。
私は用意しておいたオムライスが乗った白いお皿を渡す。
将「これ、誰宛だと思う?」
オムライスと引き換えに渡された封筒。
椅子に座る将人の隣に座り、封筒を開けると、白い便箋に、赤い文字で“殺す”とある。
…何コレ…。
私はビリッと便箋を破いた。
愛夏「…イタズラでしょ。
そう、思いたい」
私は封筒と便箋に、将人の持っていたライターで火を点けて、灰皿に置いた。
メラメラと燃える二つを見て願った…。
“雅先輩の周りが関係ありませんように”、と。