ダーリンは金髪ヤンキー!?
あたしが言った所でイモムシがどくわけではなく…
でも、必死にお願いするしかない。
お願いすればイモムシもきっとどいてくれるだろう。  

「お願い~どいて~??」

無反応。

「あめちゃんあげるよ?」
無反応。

「今なら…イチゴ味もあげる。」

無…

「もーうっ!!」

「美和ぁ~!?」

「美沙っ!」

「美和~!」

「美沙~!!」

「あんたどこ行ってたの!心配したんだから!」

美沙が…あたしを? 心配?
その言葉を聞くと一気に涙がこみ上げてくる。

「美沙ぁぁアあ…(涙)」

「わっ!どした?どした?」
美沙は、いきなり泣きじゃくるあたしをそっと抱きしめてくれた。
ありがとう。ありがとう… 美沙。

「あのね…あたしの傘に……イモムシが落ちてきたの。」

「んっ?」

「だから…あれが落ちてきたの!」

あたしは、自分の傘を指さす。

「ぷ…ぷはははははは!」

「何で笑うのよ!」

「ごめん。ごめん… 可愛いわ~美和」

「からかわないで!ホントに怖かったんだから!」

「ごめん。ごめん。クラス表見に行こう。」
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