ダーリンは金髪ヤンキー!?
すると、ある女が駆け寄ってきた。

「あの…雨ですね…。あっ!これ…」

「はぁ?」

何かを差し出す女。

こうゆう女いんだよ。
何かあげりゃあ自分を好きになってくれる!って勘違いしてる女が
こんなのは、毎日のようにくるから 正直飽きる。
だから俺は女を冷たい言葉で追い払おうとする。


「それで… こんな雨の中…傘をささないと風邪ひいてしまいますよ…?」

「だから?」

「だから!…タオルと折り畳み傘。」


さっきから冷たい言葉で追い払おうとするけど、女は逃げようとしない。

よく見るとコイツ…

声が震えてる。

そうだよな…コイツは、俺の事を心配してくれてんのに、何やってんだ?俺…

「あぁ…すまねぇな。」

「いえいえ。それでは…」


俺が礼をしたら女は足早に去ろうとする。


普通の俺だったらそれで終わりだ。

けど引き留めてしまった。


俺は、体育館を案内すると言ったが、実はコイツの事が知りたかっただけだ。

その時からなのかもしれない。
俺が "林野美和"を好きになったのは……。
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