ダーリンは金髪ヤンキー!?
[side雄大]

俺は、美和を屋上に呼び出した日
たまらず美和にキスをした。
俺は悪くねぇ!!
あいつがいけねぇんだ!!
あいつがっ!可愛すぎんだよ!

キスをした後の美和の顔は、大きく澄んだ瞳は、涙を溜めていた。
やっちまったぁ~!!

と思った俺は無言で屋上を後にした。

階段を猛ダッシュで駆け降りると、1人の女が俺を呼び止めた。

「お前…」

「よっ!」

コイツの名前は、上川美沙。
美和のダチだ。

この女は気にくわねぇ…
だってよ…
女のクセに殴ってくるし
何つ-か冷めてるっつ-か
何だか…俺に寄ってくる
女は、こう。
デレデレしてくる。

でもコイツは違う。

俺と同じ目をしてる。

「なんだよ。」

俺は少し冷たく睨む。

「あ?あぁ…お前さぁ~。」

「あん?」

「美和の事…好きだろ。」

「っっ!!」

図星…今の俺には、この言葉がぴったりだ。

背中には、変な汗が…
コレを"冷や汗"と言うのだろう。
上川は、俺を見て不気味に笑い続けた。

「美和を好きなんだろ…!?フッ。 別に悪いってわけじゃないけど…」

「ならなんだよ。」

「美和を最後まで守ってね。」

コイツの口からそんな言葉が出るなんて…
思いもしなかった。

そのまま上川は、去っていった。
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