ダーリンは金髪ヤンキー!?
[side雄大]

あの時…俺は考えてた。
佐熊に美和を捕られるんじゃないかって…

そう思うと美和を俺の物にしたかった。

だから俺は、美和の気持ちも考えずキスマークを付けた。
恐る恐る美和を見ると
泣いてた。
震えながら、怯えながら

その時思った…

あぁ…もう終わった。

本気で初めて好きになった女を泣かせた。

完璧嫌われた…って思った。

そんな時会ったのが、

渡部紗綾。 中学の頃から
俺の事が好きだったらしい。
そいつが今、この状態で
告ってきやがった。

俺はどうでもよくなって
OKしちまった。

でも…今でも俺の気持ちは美和だけだった。
美和だけが好きだ。

――翌日

1人で学校に向かっていると
後ろから声をかけられた。

「雄大ぃ~♪」

ちっ…この声は…

「おはよっ♪」

あぁ…ウゼェ。

「無視しないで!」

ちっ…黙れや。

「怒っちゃうよ!」

プチッ 俺の堪忍袋が切れた。

「るせぇな!黙れやっ」

「雄大♪腕組んでいい??」

人の話しきいてんのかブス…

渡部は勝手に腕を絡めてきた。

「ねぇ…雄大♪キスして??」

するわけねぇだろ…

「してぇ~」

ムカつく。

俺は絡めていた腕を振りほどいた。

クラスにつくと渡部は、「後で行くから~♪」
と言って自分のクラスに戻った。
疲れる…

自分の席に座ると、すぐに渡部がきた。
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