ダーリンは金髪ヤンキー!?

▼通じる想い

[side美和]

教室に戻るとまたあの嫌な光景があった。

「あらぁ~ 美和ちゃんじゃんっ! こんにちわ♪」

いやだ…話しかけないで。

「こ…こんにちわ。」

「雄大ぃ~ この子可愛い~♪」

「別にどうだっていいじゃねぇか…」

グサッ

痛い。胸が痛い…

「雄大ひどーい!美和ちゃんが可哀想じゃなぁい♪」

うるさい。 うるさい。

「こんな奴ほっとけよ。」

やだ。やだ。やだ!

「おい。 言い過ぎだろ…」

ふと、声の主を見上げると
そこには険しい顔をした
拓哉くんがいた。

「あん?」

「美和ちゃんが可哀想じゃないか…」

「黙れ。」

「謝れ。」

「んだと…」

「謝れって言ってんだよ!」

やめて!

「やめてっ!! もういいよ…こんなの… みんなの迷惑だよ。」

「美和ちゃん…」

「拓哉くん… ありがとう♪」

あたしは最後にニコッと笑って教室を後にした。
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