あの頃から君は
「もう二十歳だってのに、中学ん時から変わってないんじゃない?」
「お互い様だろ?」
美羽と総司のやり取りが懐かしくて、小巻はくすりと笑う。嬉しいような、気恥ずかしいような。そんな気分を誤魔化そうと、メニューに手を伸ばす。
「小巻も予想を裏切らないし」
そう言って、総司はわざとらしく小巻を上から下まで見回した。細身のジーンズとTシャツに黒いジャケットを羽織り、アシンメトリーの真っ黒なショートヘアはパーマが掛かっている。どこぞのイケメン俳優のようなスタイルに、思わず苦笑が漏れた。
(でも、ちょっと女らしくなったかも)
化粧のせいだろうか。中性的な外見も、それが逆に色っぽいかもしれない。昔に惚れた欲目かもしれないけれど。
「お互い様だろ?」
美羽と総司のやり取りが懐かしくて、小巻はくすりと笑う。嬉しいような、気恥ずかしいような。そんな気分を誤魔化そうと、メニューに手を伸ばす。
「小巻も予想を裏切らないし」
そう言って、総司はわざとらしく小巻を上から下まで見回した。細身のジーンズとTシャツに黒いジャケットを羽織り、アシンメトリーの真っ黒なショートヘアはパーマが掛かっている。どこぞのイケメン俳優のようなスタイルに、思わず苦笑が漏れた。
(でも、ちょっと女らしくなったかも)
化粧のせいだろうか。中性的な外見も、それが逆に色っぽいかもしれない。昔に惚れた欲目かもしれないけれど。