あの頃から君は
中学生の頃は放課後になると、小巻、美羽、総司の三人でよく遊んでいた。けれども美羽は卒業してから総司と一度も連絡を取っていなかったのだが、小巻との関係までは知らない。
美羽は楽しそうな総司を余所に、携帯を開く。
「久しぶりに会った友達を放って彼氏にメール?」
「あんた、相変わらずデリカシーないんだね」
簡単に本文を作って送信する。すると、珍しくすぐに返信が来た。受信されたメールを読んで、苦笑を漏らす。
(うわ、ほんとにただの偶然なんだ)
携帯を閉じて総司を見遣る。
「小巻と会ったりしてるの?」
総司は一瞬驚いた表情を見せたが、それはすぐに消え、ぎこちない笑みを浮かべて首筋をさすった。
美羽は楽しそうな総司を余所に、携帯を開く。
「久しぶりに会った友達を放って彼氏にメール?」
「あんた、相変わらずデリカシーないんだね」
簡単に本文を作って送信する。すると、珍しくすぐに返信が来た。受信されたメールを読んで、苦笑を漏らす。
(うわ、ほんとにただの偶然なんだ)
携帯を閉じて総司を見遣る。
「小巻と会ったりしてるの?」
総司は一瞬驚いた表情を見せたが、それはすぐに消え、ぎこちない笑みを浮かべて首筋をさすった。