あの頃から君は
それは俗に言うダブルデートというやつでは?と、小巻は複雑な表情で腕を組む。小巻は自分の事を十二分に知っているつもりだ。色恋沙汰には自分の出る幕はない。男みたいな外見の小巻と好き好んで並ぶ男子は居ないだろう。嫌々でも居ないかもしれない。
「高津って馬鹿?一緒に行く男子が美羽を好きになっても良いの?」
高津は偉そうに腕を組む小巻を見て、首を傾げた。
「私が並んだら美羽の可愛さ倍増でしょう。もっと気が利く女子の友達居ないの?」
小巻の言い分に、高津は眉をひそめた。
「高津って馬鹿?一緒に行く男子が美羽を好きになっても良いの?」
高津は偉そうに腕を組む小巻を見て、首を傾げた。
「私が並んだら美羽の可愛さ倍増でしょう。もっと気が利く女子の友達居ないの?」
小巻の言い分に、高津は眉をひそめた。