運命
先輩
「あー部活めんどくさいなぁ~~」

そういいながらも、部活へと向かうあたし。

ガラッ!
「こんにちはー・・・・。」

やる気の無い声と共に、武道館の扉を開ける。

「おぉ!楓恋ちゃん!こんちは!」

「あれっ・・・・?海斗先輩一人ですか??」

うわぁぁ~・・・。

一番苦手な先輩と二人きりになってるし!

「で・・・。先輩なにしてたんですか?一人で・・・・・。」

と、あたしが問いかけると・・・。

「ん??あぁ・・・・。基礎練してたんだ!」

「あぁ・・・。そうなんですか。」

と、あたしは少し冷たく返事を返す。

って!自分から聞いといてこの態度は少し失礼だったよね・・・。

「楓恋ちゃんは冷たいなぁ~」

やっぱり・・・。

冷たすぎたか・・・。

あたしは、いつもこの態度で先輩と話をしている。

あっ、海斗先輩だけね(笑)

この、先輩の名前は、遠山 海斗(とおやま かいと)

そして、この冷たい話し方をするあたしの名前は、遠藤 楓恋(えんどう かれん)

そして、部活は剣道部。

高校に入って初めて剣道を始めたんだ!

初めてのわりには、以外に大将も取れちゃったし。

「楓恋ちゃんは、俺の事嫌い?」

はぃ?
いきなりその質問なんですかっ!

うーん・・・。

実際あたし海斗先輩の事どう思っているんだろう・・・。

・・・・・・。
せっかくだから、少しいじわるしてみよっ!

「うーん・・・。嫌いってわけでもないけど、他の先輩に比べたらしたのほうですっ!」

・・・・。

ってこれ、本音じゃん・・・。

チラッっと海斗先輩の事をみてみると・・・・。

「そっかぁ・・・・。少しざんねんかもっ☆」

その態度って残念な態度なのかな??

「海斗先輩・・・。そろそろ練習しませんか?まだ他の人たちきてないですけど。」

「あぁ。そうしよっか!」

って、海斗先輩と試合なんて初めてだから強いか分からないのに~・・・・。
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