運命
海斗先輩がとても速くあたしに、近くなってくる・・・・・。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁー」

あたしは、海斗先輩がぶつかりそうになって、悲鳴をあげてしまった。

「って・・・・。あれ??痛くない・・・・。」

上を見上げると・・・。

あと数センチというところで、先輩が立っている。

「海斗先輩・・。なんで走ってきたんですか・・・?」

「だってぇー。早くしないと楓恋ちゃんが帰っちゃうとおもってさっ!」

何言ってるんだかこの先輩は・・・。

「あー・・・・。もう冗談につきあってられないんで、帰ります・・・。」

先輩をかわして帰ろうとすると・・・・・・。

「まってよっ!もう暗いから送ってあげる。」

へ・・・・?

冗談じゃないよね・・・。

「あの・・・・。先輩・・・。」

「ん?」

「一人で帰れるので結構です・・・・。」

「・・・・。やだ。俺が送る。」

そういって、いきなり手を握ってきた。

「ちょ・・・。ちょっと海斗先輩っ!」

「なに?」

「手・・・。手を何でつないでるんですか・・・・?」

そういって聞くと・・・・。

「俺が楓恋ちゃんと手をつなぎたかったから。」

そういって、海斗先輩はあたしのほうを、むいた。
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