旦那様は社長 ♥特別編♥
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「お客様。何かお探しのものでも?よろしければご案内いたしますよ?」
「あ、あの!えっと、と、とにかくフリルがいっぱいついた……甘い感じの下着って、どれになりますか?」
「それでしたら……こちらなんていかがでしょう?」
満面の笑みで差し出されたのは、ぜったいにあたしが手を出しそうもない白のヒラヒラだらけの、いかにも“女の子”って感じのブラとショーツ。
こ、これをあたしが……着るの?
まるで、罰ゲーム……。
「お、お客様!!」
フラッと意識を失いかけ、その場に倒れこみそうになった。
「だ、大丈夫です」
「顔色があまり優れないようですが……」
「大丈夫です。これくらいの刺激が……必要なんです」
「え?」
「いえ、こちらの話です。続けてください」
「こちらの商品は私どものお店で一番フリルが多いタイプになっております。お買い求めになられるお客様は、やはり10代から20代前半の比較的お若い方が中心になっておりますね」
「そうですか……」
「お客様ですと、もう少し大人で控えめなこちらの方が合ってらっしゃるかもしれませんね」
もう片方の手で差し出されたフリル族の下着は、さっきのものよりフリルが半減していて、まだあたしでも我慢できるレベルだと思った。
「じゃあ、こっちに……」
だけどそこでハッと気付く。
このくらいじゃあ、たいしたギャップにならない!?
「お客様?」
「やっぱりこっちにします!!」
あたしは完全に焦っていたのだ。
悠河の心を繋ぎとめるためと躍起になっていたのだ。
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「お客様。何かお探しのものでも?よろしければご案内いたしますよ?」
「あ、あの!えっと、と、とにかくフリルがいっぱいついた……甘い感じの下着って、どれになりますか?」
「それでしたら……こちらなんていかがでしょう?」
満面の笑みで差し出されたのは、ぜったいにあたしが手を出しそうもない白のヒラヒラだらけの、いかにも“女の子”って感じのブラとショーツ。
こ、これをあたしが……着るの?
まるで、罰ゲーム……。
「お、お客様!!」
フラッと意識を失いかけ、その場に倒れこみそうになった。
「だ、大丈夫です」
「顔色があまり優れないようですが……」
「大丈夫です。これくらいの刺激が……必要なんです」
「え?」
「いえ、こちらの話です。続けてください」
「こちらの商品は私どものお店で一番フリルが多いタイプになっております。お買い求めになられるお客様は、やはり10代から20代前半の比較的お若い方が中心になっておりますね」
「そうですか……」
「お客様ですと、もう少し大人で控えめなこちらの方が合ってらっしゃるかもしれませんね」
もう片方の手で差し出されたフリル族の下着は、さっきのものよりフリルが半減していて、まだあたしでも我慢できるレベルだと思った。
「じゃあ、こっちに……」
だけどそこでハッと気付く。
このくらいじゃあ、たいしたギャップにならない!?
「お客様?」
「やっぱりこっちにします!!」
あたしは完全に焦っていたのだ。
悠河の心を繋ぎとめるためと躍起になっていたのだ。