旦那様は社長 ♥特別編♥
「んんー……」
オレの姫は、いつだって優秀な秘書。
彼女に目覚ましなんて必要ない。
いつも体内時計で5時ピッタリに目を覚ます。
そして。
「おはよう、悠河」
オレの耳元でそう可愛く囁いて、寝てるオレにキスをする。
“おはようのキス”
オレを起こさないように、そっと触れるだけのキス。
本当はそのままググッと光姫の頭を引き寄せたいけれど。
“寝てる”オレがそんなことできるはずもなく……。
もしもオレがこの瞬間いつも起きていることを光姫が知ったら、途端に朝のキスはもらえなくなるだろう。
それだけは我慢ならない。
だけどもう1つ。