旦那様は社長 ♥特別編♥
完全に悠河のスイッチを入れてしまい。
悠河はもう一度激しいキスをあたしに落とした後、「準備運動でもして待ってろ」と言い残してお風呂場へ向かった。
「準備運動?……って、柔軟体操でもすればいいのかな」
とりあえずベッドの上で足を広げたものの。
「ハッ。あたし、こんなことしてる場合じゃない!!」
ベッドから立ち上がり、急いで全身鏡の前に立った。
ゴクリと唾をのんで。
シュルッとバスローブを解いた。
パサッとバスローブが床に落ちて、露になった下着姿の自分を鏡越しに見つめる。
「やっぱり無理。似合ってないよ……」
これじゃあ“刺激的”どころか、悠河もドン引きだよ!!
「やめよう!やっぱり着替える!!」
急いでクローゼットに手を伸ばそうとした時、廊下から悠河の足音が聞こえてきた。
「え、ウソッ!?」
大パニックに陥ったあたしは、とりあえずバスローブをもう一度羽織ってベッドの中に潜った。
タイミングよく寝室の扉が開く。
「光姫?」
「うん?早かったね……」
「そうか?もう準備万端だけど、オレ」
完全にその気満々の悠河が、バスローブを解きながら近づいてきた。
ダメだ……。
もう、今更逃げられない。
「光姫」
悠河があの甘い声であたしの名前を呼んで布団をめくろうとした時。
「あ、あの!!」