童話迷宮
「フンッ!なかなか似合ってるじゃねーか」
いまこの子鼻で笑った!!!!
「当たり前じゃない!
女の子なんだから似合うわよ」
「まっどうでもいいけどさ
そのティアラ、付けたら物語は始まるからな」
「え?」
まだティアラは手に持っているから物語は始まってないらしいが…
あたしはこれから何をどうするのかさっぱりわからない。
旅だとか言ってたけど…
どうして旅をするのかも謎。
「お前は呼ばれたんだろ?
その本にさ」
さっき彼が持ってきてくれた本。
よく見れば…
「これ、隣の子にもらったのと同じ」
「お前は…生死の狭間を歩いているとき
本の妖精がこの世界に連れてきたんだ
選ばれた者だから」