童話迷宮


「フンッ!なかなか似合ってるじゃねーか」


いまこの子鼻で笑った!!!!


「当たり前じゃない!
女の子なんだから似合うわよ」

「まっどうでもいいけどさ
そのティアラ、付けたら物語は始まるからな」


「え?」


まだティアラは手に持っているから物語は始まってないらしいが…

あたしはこれから何をどうするのかさっぱりわからない。

旅だとか言ってたけど…
どうして旅をするのかも謎。



「お前は呼ばれたんだろ?
その本にさ」


さっき彼が持ってきてくれた本。
よく見れば…


「これ、隣の子にもらったのと同じ」

「お前は…生死の狭間を歩いているとき
本の妖精がこの世界に連れてきたんだ
選ばれた者だから」



< 10 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop