童話迷宮
2.ダイヤの国
森の中をしばらく歩いていくと
だんだん街らしき景色が見えてきた。
「・・・ダイヤの形の旗だ」
真っ赤なダイヤの旗には
小さく”3時のおやつはクッキーを!!”
と、書かれていた。
「そんなにクッキーをアピールすることないのに」
「確かにな」
なんでもクッキーにしちゃうっていったいどんなことなのだろうか。
「ついたな」
第一王国ダイヤの国。
時計の針は2時50分を指していた。
「あと10分で始まるな」
「さっき言ってたクッキーにしちゃうってやつ?」
「そうだ」
街中はいたって普通だった。