童話迷宮
「…お前、本は持ってるんだよな?」
「本?」
一体なんのこと?
みたいな顔をしたら猫耳少年は無言で大木の巣穴みたいな場所に入った.
「おい!あるじゃねぇか本に服に鞄!!!!」
その三つを持ってきてあたしに渡した.
「まずはさっきの穴で着替えろ!」
「何でよ」
「着替えなきゃ旅できねーだろ」
この人、なんでこんなに口悪いの.
仕方ないから着替えるか.
「――――…それで、この服何?
旅するって言ってさ無駄にフリフリのあるワンピースしかもティアラつき
意味がわからない」
しかもサイズピッタリ.