あめあがり
302
302号室…加奈子は、
ドアをゆっくりあけた。
薄暗い部屋に電気をつけながら
(私が産まれた時もこんな嫌な天気
だったのかな…)
そんな事を考えていた。
テーブルに買ってきた物を
置いて見ると、つくづく買い過ぎに
気付かされる。だって…
こんなにたくさん、使い切るまでに
ダメになってしまう。
持ちきれない程買い込んだせいで、
階段でワインを落として
割ってしまったし、ケーキも
形が崩れてしまった。
一人分のパスタを茹でながら材料を刻む。
直ぐに終わる作業だけど面倒臭い。
一人だとつまらない…
「来年こそ、堂々と誕生日を一緒に過ごせる
人を探さなきゃ。」
独り言…
ドアをゆっくりあけた。
薄暗い部屋に電気をつけながら
(私が産まれた時もこんな嫌な天気
だったのかな…)
そんな事を考えていた。
テーブルに買ってきた物を
置いて見ると、つくづく買い過ぎに
気付かされる。だって…
こんなにたくさん、使い切るまでに
ダメになってしまう。
持ちきれない程買い込んだせいで、
階段でワインを落として
割ってしまったし、ケーキも
形が崩れてしまった。
一人分のパスタを茹でながら材料を刻む。
直ぐに終わる作業だけど面倒臭い。
一人だとつまらない…
「来年こそ、堂々と誕生日を一緒に過ごせる
人を探さなきゃ。」
独り言…