君に出逢えたから…[短]
「麻莉…紗…俺が…死…ん…だら…俺の…部…屋の…机…の引き…出…し…開け…て」


死。


その言葉は聞きたくなかった。

「嫌っ!寛斗!死んじゃダメだよ!グスッ…これからも一緒に居てよ!私一人じゃ生きていけないよぉ…ヒック」


「麻…莉…紗…俺の…分…も生き…て…そし…て」



掠れた声だったが私にはちゃんと聞こえた。
















「俺の分まで笑ってよ。」
< 8 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop