あたたかな温度
 

だけど、そんな順調なお付き合いをしているあたしでも、不安になることはある。


「ねえ」

あたしは足を止めた。

続けて、隆彦も足を止める。

「なんだ?」

「あのさ……」

あたしがそう言葉を濁すと、どうしたの? と隆彦が急かしてきた。

駄目だ。

さすがのあたしでも、これを言うのは恥ずかしい。

あたしはすうっと息を吸い込んで、言った。


「隆彦って、本当にあたしのこと……好きなの?」



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