縦笛@ne.jp

お風呂から出るとメールがきていた。


万俵くんからだった。


メールがきてるのに、前ほど心が高鳴らないのは…何故だろう?


なんとなくその理由はわかってる。


でも口には出来なかった。


口にしたら全てが壊れてしまいそうだったから。


核心に迫る言葉は無理やり左心室に隠したんだ。


メールを見るあたし。


[明日のデートは少し違うとこに行こう。12時に公園で。ほんじゃ。]


そんな内容だった。


うそっ、家デートじゃないの…?


素直に嬉しかった。


暴力を振るわれても、裏切られても…まだ愛があるって思えたから。

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