縦笛@ne.jp
『おい!お前に仕事だ。』
万俵くんは命令口調であたしに言い放つ。
「えっ?何?」
『このエロ本を置いてきてほしい。このページを開いた状態でな。その場所ってのは小学校の正門のトコだ。わかったか?すぐ行け。GO!』
何がGOだよ。。
あたしは呆れてどうしていいかわかんなかったんだ。
「無理。そんなコトしてなんの意味があるの?」
『このロマンがわかんねーのかよ。エロ本見つけた女子児童のリアクション見たら興奮すんだろ。ゾクゾクするんだよ!』
もう全然わかんない。
全く理解できない。
何が目的?
あたしは何のためにいるの?
あたし彼女だよね?
「ねぇ、万俵くん…どうしちゃったの?なんかあった?変だよ。」
『変?』
「うん、変だよ。」
『あのな。よく聞いてくれ。俺…変態なんだ。』
変態?
へ…ん…た…い?
もうよくわかんないよ。
そんなハッキリ言わないで。
いちいち口にしないでよ。
これ夢?
あたし悪夢を見てるの?
ショックが大き過ぎて、自分の頬をつねることさえ忘れてた。