縦笛@ne.jp

その日の放課後、下駄箱の前で石田が私のコトを待ち伏せしてた。


『なぁ、田中…どうしちゃったんだよ。』


「何が?もう帰るから話しかけないで。」


『今のお前…見てらんねーよ!!』


「じゃあ見なきゃいいでしょ?」


『なぁ、話せよ。イヤなことや辛いことがあるんなら何でも話せよ。俺たち友達だろ?』


「友達?じゃあその友情を壊したのは誰?」


『そっ、それは…』


石田は黙り込んだ。

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