縦笛@ne.jp

「あんな安っぽい告白で友情壊してきたのは石田のほうでしょ?友達…少なくとも石田はそんな目であたしを見てなかったってコトでしょ?」


フラれた瞬間に友達面し出すなんてムシが良過ぎるよ。


『俺は今も変わらずお前が好きなんだよ。とにかく好きなんだよ。だからお前の悲しい顔とか見たくないんだよ。その顔を笑顔にしてやりてーんだよ!!』


石田ありがとう…やっぱり優しいんだね。


呆れるほどいい奴だよ、ホント。


石田なら良い女の子が見つかる。


あたしのようにこんな汚れた女じゃなく綺麗な女の子がね。


だからほっといてほしい。


あたしはハッキリと石田に言った。


「いいんだ。これがあたしの決めた道。あたしはこれでいいの。満足なの。」


『お前、本気で言ってんのか?』


「うん。」


『あんな男が変われるとでも思ってるのか?』


「彼にはあたししかいないから。」


あたしが変えてあげなきゃって本気で思ってた。


それが彼女のあたしにしか出来ない唯一のコトだって思うから。


あたしに出来るコトを全力でやっていくしかないんだ。


だってあたしは万俵くんの彼女なんだから。


彼女なんだから…








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