縦笛@ne.jp
あたし抜け殻と化す
万俵大哉と別れて数日が過ぎた。
あたしはもう何もかもどうでも良くなっていたんだ。
1日がゆっくりと過ぎていった。
染めた髪はもうプリンになってる。
この黒髪の部分があたしの空っぽの時間だ。
久々に部屋の掃除をしていると懐かしいものを発見。
彼と撮ったプリクラだった。
あの好きだった金髪も今は下品な色にしか見えない。
その身長も独活の大木。
そしてズボン下げてるのだってダラしなくて仕方ない。
あたしはゴミ箱にポイっと捨てた。
思い出を簡単に捨てれるあたしは残酷な女?
それともそんな思い出を作った彼が残酷な男?
どうやら確実にあの出来事は過去の出来事に変わっていた。