縦笛@ne.jp
まだまだ石田はお構いなしに話を続ける。
『人という字は人と人が支えあって出来てるって言うじゃん!極端な話さ!俺はみんなが倒れても一人で支えていけるような男でありたいって思うの!わかる?これ伝わるかな?』
うわっ、アツ…。熱いよ石田。
そんな何度も言わなくても伝わってるから大丈夫だよ。
ようするにアレでしょ?
///// \ ←図で表すとココの1番右の部分の人でしょ?
倒れるみんなのコトを1人で支えてる人になりたいんでしょ?
退屈な話だ。
いやっ、石田自身が退屈な男にさえ見えてしまってる。
それはきっと万俵くんのコトばかりあたしが考えてるからなのかな?
『あれ?泣いてるのか?田中泣いてるの?』
ちがうっつーの。
退屈過ぎてあくびが出ただけ。
結局、今思ってることはネガティブな発言は何も出来ぬまま家についた。
『じゃあな。』
「バイバイ。」
『あっ、田中!!!!』
帰ろうとするあたしに石田は叫んだ。
振り返るといつになく真面目な顔をした石田がいた。