グミの木の奇跡






「あいこちゃん?
日が落ちるから帰りましょ?」






と.さとしのお母さんが病室
に入ってきてそう言った。







「・・・はい・・・。
じゃぁ.またね?
また.来るからね?」







「あぁ.待ってる」







「さとし・・・
何かあったらナース
コールをならすのよ?」







「わかってる。」







「なら.ね・・・。」






その言葉を最後に
あたしたちは病室を出た。





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