グミの木の奇跡




「あいこも・・・好き」




あたしは嬉し涙を流した。




「泣くことないだろ!?」




さとしは少し焦ったみたいだった




「だって・・・だってぇー・・・」




「しゃぁないな・・・」




そう言って.さとしはあたしを
抱きしめて頭をポンポンと軽く
たたくようになでた。




「さとし!?」




「んー?」




「何やってんの?」




「頭撫でてる・・・」




「何で?」




「なぐさめるために」




「もう.泣いてないよ?」




「いいの。いいの。」




< 66 / 156 >

この作品をシェア

pagetop